東洋大学は、井上円了によって明治20年に創設されました。井上円了は甲斐国から近代化への激動の時代に「自分なりのものの見方、考え方を持ち、自分なりの『哲学』をもって行動すること」が人々に不可欠と考え、その哲学の普及を行いました。 井上円了の『哲学』の精神は東洋大学の理念として現在にまで引き継がれ、多様な価値観の混在する現在にも、主体性を持ち自ら考え行動することのできる人材の育成に活かされています。
東洋大学は、私立哲学館が前身となって設立された大学です。哲学館は資産や時間に余裕がない人たちに、哲学を学べる場を設けたいという目的で創設されました。そのため、全国で夜間大学を廃止する大学が続く中、東京23区内に所在する大学の内で、唯一、東洋大学だけが、夜間大学を継続しているのが大きな特徴です。夜学を継続しつつも、先進的な学問を目指すため新学部の設置にも積極的です。また、大学の精神は「諸学の基礎は哲学にあり」という言葉で、入学ガイドブックには、ムーミンが登場しています。これは、哲学のイメージを最も具現的に表しているのが、ムーミンである、という事からです。また、都心から郊外へと移転していく大学が多い中で、都心回帰、を実施している大学です。また、現在多くの大学で哲学に起案する学科がさかんに設置されていますが、東洋大学には日本で唯一のインド哲学科と中国文学哲学科があります。
東洋大学白山キャンパスには、フードコートのような、広いランチスペースがあります。およそ、1300席もあるカフェテリア式の学生の食堂です。中には、多数の専門店やコンビニが入っています。もちろん、メニューも充実しており、学食ランキング1位にランキングされています。この食堂の存在も東洋大学の人気の理由のひとつです。東洋大学には6つの食堂がありますが、インドカレー、パスタ、すし、鉄鍋、海鮮丼、ステーキ、石釜焼きピザ、等、ほとんどのメニューを500円で食べる事が出来ます。特に人気があるのが、本格的インドカレーです。インド人のシェフが、目の前でナンを焼いてくれます。美味しくてボリュームがあって、栄養たっぷりの食事を毎日安く食べられるのは魅力的です。人気の食堂のほか、広い敷地に、樹木や泉があって、キャンパスはまるでオアシスのような環境です。また、箱根駅伝で優勝等、スポーツにも強い大学ですので、あちこちにトロフィーや賞状が飾られています。